茱萸note

電子工作の備忘録と旅行の記録

Windows WSL 電子工作

WSLでGUIアプリを起動させる

投稿日:2020年5月1日 更新日:

WSLでGUIアプリを動かすためにVcXsrvというX Window サーバーをインストールします。


目次


はじめに

  • WSLの導入が済んでいる事を前提としている。以前記事を書いているので参考にしてほしい。

WSLは基本的にターミナル上で操作をおこなうが、WindowsにX Window サーバーというのをインストールすると、GUIアプリが使えるようになる。

VcXsrvをインストールする

VcXsrvをダウンロードする。
https://sourceforge.net/projects/vcxsrv/

ダウンロードできたら、インストーラーを起動してインストールをする。

インストールが完了したら、『高DPI設定の変更』をします。デスクトップかスタートメニューで『XLaunch』を右クリックして、『ファイルの場所を開く』を選択。

『xlaunch(.exe)』を右クリックして、『プロパティ』を選択。

『互換性』をクリックしたのち、『高DPI設定の変更』をクリック。

『高いDPIスケールの動作を上書きします。』にチェックを入れて、『システム』を選択し、『OK』。

VcXsrvを起動して確かめてみる

デスクトップかスタートメニューからXLaunchを起動してみる。

すると、色々と設定項目が並ぶが、基本そのまま『次へ』を押せば大丈夫である。

初回起動時は、Windows Defender ファイラウォールの警告画面が出る。プライベートネットワークとパブリックネットワークの両方にチェックを入れて『アクセスを許可する』をクリックする。

VcXsrvが起動しているかどうかは、通知領域のアイコンがあるか無いかで判断できる。

VcXsrvの起動が確認できたら、WSLを起動させて、次のコマンドを順に入力する。

sudo apt install x11-apps
xeyes

次のように目が表示されたら成功である。

VcXsrvを自動で起動するようにする

Windowsを再起動する度にVcXsrvを起動するのは面倒なので、WSLを起動した時にVcXsrvも起動するように設定をする。

WSLを起動し、 code ~/.bashrc と打ち込んで、次をファイルの末尾に追記する。



# Start VcXsrv

if ! tasklist.exe | grep vcxsrv.exe > /dev/null ; then
  "/mnt/c/Program Files/VcXsrv/vcxsrv.exe" :0 -multiwindow -clipboard -noprimary -wgl > /dev/null 2>&1 & 
fi

export DISPLAY=localhost:0.0
export LIBGL_ALWAYS_INDIRECT=1

保存して VsCode を閉じる。次回以降WSLを起動するときは、VcXsrvが起動していなければ勝手に起動してくれる。

-電子工作
-, ,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【ふざけるな Anaconda】Windows で Python 環境を整える

Anaconda なんか使わずに Windows に Python をインストールします。

Tp-Link のスマートプラグ『Tapo P105』を PC・Raspberry Pi から直接操作する

Tp-Link のスマートプラグ『Tapo P105』をアプリや IFTTT といった外部サービスを用いずに、PC・Raspberry Pi から直接操作してみます。

TeXの多書体化

TeXを多書体化して、文書中で自由にフォントを変えられるようにします。

プロキシ設定が必要な学内LANに接続するときに役に立つスクリプト

プロキシ設定が必要な学内 or 社内LANに接続する際のプロキシ設定の切り替えをしやすくするスクリプトを用意します。

記事の先頭に目次を置く

Blogの記事の先頭に自動的に目次を生成するにはどうすれば良いか?